更年期障害の自律神経失調症⑤
☆ 直江敏男先生著書「足揉みで病気が治せる」~第4章~ 症状別ケーススタディこんな病気に足揉みが有効~
◎ 「更年期障害による自律神経失調症」から(68頁4行目~70頁7行目)
次に思い出して下さい。中国足心道は、症状に関わらず、すべての反射区を押圧する治療法だということを。
このすべての反射区をまんべんなく押圧することが、じつは末端での自律神経を強烈に刺激していることになるのです。
つまり、激しい運動をした時に同じ効果を与えるのです。しかも身体には負担がかかりません。自律神経が刺激されることによる効果は、先に述べた通りですので、ここで繰り返して書く必要はないでしょう。
そして、とどめのポイントがあります。先ほどから述べている視床下部そのものの反射区を刺激することです。

図14ではややわかりづらいかもしれません。図では陰になって映し出せれていませんが、この反射区は母趾の内側に入り込んでいきます。じつは微妙なタッチが要求されますが、うまく入れば強烈な反応を引き起こすことができます。
直接、視床下部を刺激できる方法は他にはないはずです。これ以外には、開頭して電極を差し込むくらいのものでしょうが、そんな方法は現実離れしています。
このように、上手に施術を行えば、更年期障害による自律神経失調症は極めて短期間のうちに解消できるものなのです。
卵巣と間脳視床下部の反射区を重点とし、それぞれ抱える症状に応じて、重点反射区を追加していくのです。
例えば、イライラや不眠が強い人には前頭洞(ぜんとうどう)、肩こりが強い人には僧帽筋といった具合にです(図15参照)。

更年期障害による自律神経失調症のメカニズムと治療法はおわかりいただけたことと思います。