更年期の自律神経失調症①
☆ 直江敏男先生著書「足揉みで病気が治せる」~第4章 症状別ケーススタディこんな病気に足揉みが有効~
◎ 更年期の自律神経失調症から(P60~)
いよいよ本書の核心ともいうべき部分にはいることにします。すなわち、どんな症状に対して「中国足心道」がどのような威力を発揮するか、ケーススタディ的に見ていくことにしましょう。
まず最初に、大変多くの女性が悩んでらっしゃる、更年期障害からくる自律神経失調症を取り上げてみたいと思います。
男性にも更年期障害がないわけではありませんが、女性ほど深刻ではありませんし、数も少ないので、ここでは女性の症状について述べていきます。
ところで、更年期による自律神経失調症は、なぜ起きてくるのでしょうか?まずそのことから説明していきましょう。
自律神経を大本でコントロールしているところは、間脳にある視床下部というところです。ここからの命令が脳下垂体に出され、脳下垂体はその命令を受け、各種のホルモンを分泌することになります。
そのホルモンの中には、卵巣を刺激して女性ホルモンを分泌させる働きを持つものがあります。最終的には、卵巣から女性ホルモンが分泌されることによって、視床下部の命令の目的が達せられることになるわけです。
そしてさらに、この女性ホルモンそのものが視床下部にUターンして作用し、視床下部はそれによって自分の命令が実行に移されたことを知るのです。命令が実行されれば、後は継続して命令を出し続ける必要はありませんから、少し休息が取れます。
簡単に図式化すると、図12のようにホルモンが巡っていることになります。

ところが、更年期になるとこのメカニズムが狂ってしまうことがあるのです。男性の場合、生殖腺は生涯に渡って活動し続けます。80歳になっても、90歳になっても、衰えてはきますが活動を全く止めてしまうことはありません。
ところが女性の場合、「閉経」と呼ばれるように、ある年齢に達すると、卵巣の活動が全く停止しています。
さて、そうするとどうなるでしょうか?
※ 続きは明日!