利休七則⑦ 相客に心せよ【修得した手技法で、お客様に心して施術する】
おはようございます。本日の利休七則は7つ目、最後の「相客に心せよ」についてお話しします。
これは、「同席したお客様に気配りをしましょう」という意味で、相客は同席した客、心せよは気を配りなさいということです。
現在行われているお茶会の客数は複数ですので、「相客に心せよ」は、お客様同士がお互いに気遣い、尊重し合い、共に楽しい時間を過ごせるよう思いやることという教えです。
当院の接客スタイルは、お客様一人と私の「1対1」のスタイルで足揉みや整体を行っており、私一人でお客様2~3人を施術するといったスタイルはとっていません。よって「お客様同士がお互いに気遣い、尊重し合い、共に楽しい時間を過ごせるよう思いやること」という部分で当てはまらないかなと思います。
私は、整体師という生業から「相客に心せよ」を「自分が修得した手技法で、お客様に心して施術する」というふうに捉えて実践しています。
ストレス社会の今、自律神経の不調や不定愁訴、首・肩・背中・腰など様々なコリによる痛み、足のむくみ、足が重い怠いなどのツラい症状から早くラクになりたい一心で、コンビニより数多くある整骨院やハリ・マッサージ、整体院などの中から当院を見つけて来られたお客様に対し、私は「相客に心せよ」の精神でお客様をもてなしすよう心掛けています。
最後になりますが、千利休の教え「和敬清寂」からは、お客様に対する和やかな気持ちと尊敬の念、常に清浄を心がけ、どんなときにも動じない心を学び、「利休七則」からは、①気配りの大切さ、②準備の大切さ、③この一瞬を大切に今出来る最高のおもてなし、④空調の目的は健康かつ快適に過ごさせること、⑤時間に余裕を持つ、⑥備えあれば憂いなし、⑦修得した手技法でお客様に施術する、を学びました。これら茶道の「もてなす」精神を私がお客様を施術する際の「心の支え」とし、この生業を辞する時までがんばっていく所存です。