6月の和菓子~水無月(みなづき)~
本日は、6月の和菓子「水無月(みなづき)」について紹介します。
この水無月は京都が発祥で、白いういろうの上面に甘く煮た小豆をのせて、三角形に切り分けたもので、京都では“夏越しの禊”が行われる6月30日に、1年の残り半分の無病息災を祈念して水無月を食べる風習があるとウィキペディアに載っていました。三角形のういろうの生地は氷を表し、上の小豆は邪気払いを意味しているそうです。北海道の菓子店でもこの時期店頭に並んでいるので京都だけでなく全国的に食べられているものと思われます。
中学生の頃だったと思いますが、国語の授業で旧暦の月「睦月、如月、弥生、卯月、五月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走」を暗記した記憶があり、今も覚えていました。6月を水無月と言いますが、この“無”は「ない」ではなく、「~の」にあたる連体助詞。つまり「水の月」という意味になるそうです。梅雨の時期だからですかね?
ちなみに6月は和菓子が主役となる「嘉祥(かじょう)」という行事があったそうです。これは江戸城の大広間で将軍から大名・旗本へお菓子を送る行事で、現代の表現だと『納涼お菓子贈呈会』といった感じの行事だったそうです。
そして6月16日は「和菓子の日」なのだそうですが、これは西暦686年の夏、仁明天皇が御神託に基づいて、6月16日に16の数にちなんで菓子や餅などを神前に供えて、疫病を除け健康招福を祈誓し、「嘉祥」と改元したという古例にちなんでいるとのことです。
深いです。