栄西の「茶の養生法」
こんにちは。本日は、栄西の「茶の養生法」についてお話しします。
栄西の「茶の養生法」については、三笠書房から出ている赤根祥道という方が書いた「自己修養のすすめ」という本の第2章「心身不動の胆力を養う~栄西禅の極意に学ぶ」に書かれているもので、その一部を皆様に紹介いたします。
第2章の一つ目が「ストレスがたまっていて爆発寸前のときの特効薬」という題で、そこに栄西の「茶の養生法」が書かれています。内容は次のとおりです。
宋に留学した栄西は、留学中に茶の養生法を学びとって日本に伝えた。栄西は、古代に比べて、現代は健康が低下し、身体や内臓が「朽ちたるが如し」といった状態になって、病気が多く発生していると指摘する。では、一生の健康を保つためには、どうすればよいのであろうか。「一生の健康を保つ根源は、養生することにある。その養生がどうすれば得られるかといえば、内臓の5つの器官を健全にすることである。5つの器官のうち特に心臓は中心をなすもので、健全にしなくてはならない。その心臓を健全にする方法としては、茶を喫するのが何といっても一番いい方法である。心臓が衰弱すると、五臓のすべてが病を起こすことになるのである」。栄西は『喫茶養生記』を書いて、茶の効用を説いている。「茶を喫すれば、心臓が強くなって病をなくすることができる。知っておかなくてはならないことは、心臓の病があるときは、その人の皮膚や肉の色が悪く、そのために命を短くすることである。・・・我が国の人々の多くが痩せ衰える病にかかっているのは、茶を喫しないからである。もし、心身が不快なときは、必ず茶を喫するがよい」心身不調のときには、ひとり静かに座禅をし、茶を喫すれば、不調は去る。」
といった内容です。
話の中に座禅がでてきますが、座禅によって得られる効果として、精神面では「ストレスの軽減」「睡眠の質アップ」、身体面では「肩こりや腰痛の改善」「便秘、下痢の改善」などがあります。これは、整体で得られる効果とほぼ同じであると私は思っています。
当院では、ストレスで心身に不調をきたして来られたお客様に対し、足揉みや整体を施すことで座禅と同じような効果をもたらし、施術後に抹茶を一服飲んでいただいて、心身の不調を改善していくようこれからも努めて参ります。