利休七則② 炭は湯の沸くように置き【準備の大切さ】
おはようございます。本日は、利休七則の2つ目、「炭は湯の沸くように置き」についてお話しさせていただきます。これは「炭はお湯が沸くように置きましょう」という意味になります。
茶道でお湯を沸かす時に炭で火をおこしますが、火がおこしやすいように炭の置き方が決まっています。炭の置き方を間違えると火をおこすことができないのです。おいしいお茶を点てるにはお湯の温度が重要であり、温度の低いお湯ではおいしいお茶ができませんので、茶道では炭が重要とされています。
つまり「炭は湯の沸くように置き」は、おいしいお茶を点てるためには準備を怠ってはならないということを千利休は教えているのです。
私は、30代前半の頃、ある先輩から「仕事は準備が8割だからな」と言われたことがありました。事前にきちんとした段取りさえしておけば、仕事の8割方は完了したことになるという仕事の事前準備の大切さを先輩は私に教えてくれたんですね。それ以降、仕事する際は「準備8割」を心掛けていました。
前職を辞めて開業してからも私が気をつけていることの一つが「事前準備」です。お客様が来られる前に、施術ベットや足揉み用のイスの消毒、施術室の室温調整、タオルや手ぬぐいの準備、足湯の湯加減調整など、お客様が来る前にしっかり「事前準備」をしてからお客様の施術に勤めています。
「事前準備」をすることで、私は気持ちに余裕をもってお客様に施術ができているかなと思っています。準備や段取りの大切さを改めて感じている今日この頃です。